腰痛が治らない原因

日本には2,800万人もの腰痛患者がいると言う統計があります。
日本の人口が1億2,000万人とすると4~5人に1人くらいの割合で腰が痛くなる人がいるという事です。
これ程までに多くの人を悩ませている腰痛の原因とは一体何だと思いますか?

整形外科などの「病院」という所で診察してもらうと、レントゲンやMRIなどで背骨の検査をして診断されますね。
そこでお医者様が写真を見ながら説明される事は・・・

・骨には異常有りませんから、しばらく薬で様子を見ましょう。

・筋肉が弱く、又は硬くなっているから適度な運動をしてください。

・椎間板が潰れてヘルニアになっています。

・腰椎が変形して脊柱管狭窄症になっています。

多くの方はこの様な説明をされると思います。

確かに、上に挙げた説明は現在の状態を説明していますが、なぜその状態になったのかは説明していません。
腰痛に限ったことではありませんが、どんな症状でも改善するには、その状態になった根本的な原因は何か?という視点が重要です。

根本的な原因は何か?と言う視点が無いと全て対症療法になってしまいます。

湿布を貼ったり、痛み止めの薬を飲んだり、注射をしても良くならないで困っている方は大勢います。
マッサージや電気治療で楽になる方もいますが、すぐに元に戻ってしまうと悩んでいる方も多いようです。

このような、対症療法を長く続けても良くならずに悪化してしまうと、手術を勧められる事もあります。
手術をして良くなればまだ救われますが、しびれが残ってしまったり数年後に再発してしまう方も大勢います。

当院では、腰痛の根本原因は体(骨盤・背骨)のゆがみにあると考えています。
ゆがんだままの状態で生活していると、筋肉や背骨などの関節に負担が蓄積し、筋肉や関節周りの組織、神経の圧迫などが限界を超えたところで痛みやしびれなどの症状が出てきます。

つまり、骨盤・背骨に生じてしまった「ゆがみ」を改善しなければ、症状は何度でも再発するという事です。

身体がゆがむ原因は、普段の生活で何気なくやっている事の中にいろいろ潜んでいます。
いくつか例を挙げると・・・

・猫背などの姿勢が悪いことが多い

・脚を組むことがよくある

・仕事などで反復した動作や姿勢をしている

・寝ているとき、同じ方を向いていることが多い

・運動や仕事のし過ぎで疲労が溜まっている

程度の差はあれ、どれか思い当たる事があるのではないでしょうか?

こういった些細なことが原因で、体はゆがんでしまう事があるので腰痛や肩こりが治らないのです。

次回は、体(骨盤・背骨)がゆがむと身体にはどんな事が起こっているのか?をお話ししようと思います。